大切な人が亡くなったならば遺品整理をしなければいけません。しかし、具体的にどのタイミングで遺品整理をするべきか悩む人は多いです。そこで、遺品整理をする最適な時期について紹介します。これから遺品整理をする際の参考にしてください。
目次
3.作業の順序
4.まとめ
賃貸に住んでいる場合
もし故人が賃貸に住んでいたのであれば早めに引き払う必要があります。物件を明け渡す必要があるため、それまでの間に遺品を整理しなければいけません。一般的には亡くなった日の月末、あるいは翌月末までを賃貸の契約期間として、それまでに部屋を明け渡すことになります。
ただし、故人が亡くなったとしても、賃貸物件の契約を継続することは可能です。そのため、すぐに遺品整理ができない場合には、四十九日の法要が終わるまで賃貸契約をして、その後で遺品整理を始めるケースもあります。
しかし、賃貸の契約期間を延ばすとその分だけ余計に家賃を支払うことになるため注意しましょう。そのため、賃貸に住んでいたならば早めに遺品整理した方が良いです。誰も住んでいない部屋をそのままにしておくと部屋が汚れていきます。放置する期間が長引くとそれだけ遺品整理の負担も増えるのです。早急に賃貸の遺品整理をして、部屋をキレイにしてから契約を終了すれば、退去時のクリーニング費用の負担も軽減できます。
遺品整理はいつから始める?
遺品整理は一般的には四十九日の法要を済ませてから行うとされています。仏教では人は死んだ後に四十九日はこの世に留まっているとされているのです。四十九日の法要を終えると故人は成仏して極楽浄土へ旅立つことができます。そのため、四十九日法要が一つの区切りとなるのです。
四十九日法要の際には親戚一同が集まるため、そのときに遺品整理についての話し合いをすると良いでしょう。遠方にいる親戚も集まってくれることが多いため、遺品整理について必要事項を話してみんなで相談できます。
実際には遺品整理を1日で終えることは難しいです。そのため、四十九日法要の後でどのようなスケジュールで遺品整理を進めていくのか具体的な話し合いをしましょう。遺品をどのように分配するのか、財産分与をどうするのか詳細について取り決めをしておくだけでも良いです。細かな遺品の整理については、親戚がすべて集まらなくても近所に住んでいる遺族だけで進めることができます。
人が亡くなるとさまざまな行政手続きをしなければいけません。そのためにしばらくは忙しい日々を過ごすことになります。そのため、四十九日法要までは慌ただしい日々を過ごす人が多いです。やるべきことを一通り終えて一段落したところで、あらためて遺品整理をするのに四十九日法要は良いタイミングといえます。
作業の順序
遺品整理はそもそも一度に終わるものではないため、死後すぐから少しずつ始めるという人はたくさんいます。特別に日程を決めて行うのではなく、近所に住む人達を中心にして余裕のあるときに少しずつ進めていくと遺品整理の負担を軽減できるでしょう。
遺品整理ではさまざまな作業をしなければいけません。必要なこととして主に下記のような作業が発生します。
・遺品の仕分け
・遺品の処分
・掃除
・賃貸の解約手続き
・相続手続き
・形見分け
遺品の仕分けは故人が所有していたものについて、形見として残しておくもの、リサイクル・買取などが可能なもの、ゴミとして廃棄するものを分類することです。複数人で分担して故人の住まいにあるものを手分けして整理していきます。その際には、貴重品はダンボールに保管しておき、買取・リサイクルできるものは業者を利用して、廃棄するものは細かく分類して処分しましょう。
遺品をすべて整理できれば、掃除をしてキレイにしてから住まいの処分方法について決めます。賃貸物件であれば解約手続きをしましょう。一戸建てに一人で暮らしていたケースでは、不動産の相続について考える必要があります。財産分与について話し合いをする必要があり、最終的に相続手続きするまでにはかなりの時間がかかるでしょう。
故人の遺品のうち思い出の残っているものや価値のあるものについて親族や親しい友人に形見分けすることもあります。形見分けについては、誰がどの遺品を受け取るのか決める必要があり、そのための話し合いは大切です。
このように遺品整理にはさまざまな作業が発生するため、それぞれの作業を並行して少しずつ進めていくことをおすすめします。故人が亡くなって気持ちが落ち着いたタイミングですぐに遺品整理を始めるのも良いでしょう。四十九日法要まで待つ場合は、遺品の量によってはかなりの作業が発生するため苦労することが多いです。
まとめ
遺品整理はそれぞれの状況によって作業量が異なります。賃貸と契約していた場合は翌月の家賃が発生するまえに退去しないと経済的な負担が増えるでしょう。一般的には四十九日法要を終えるまで待ってから遺品整理を始めるのですが、決まりがあるわけではありません。それぞれの都合を考えながら早めに少しずつ遺品整理を始めることをおすすめします。
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